草原の覇者チンギス・カンは西夏の城郭へと軍を動かそうとする。ジャムカの息子は次なる道へと動き出していた。ホラズム・シャー国の皇子は10歳で、護衛のテムル・メリクと共に旅に出る。
北方謙三
<リング>シリーズは、「貞子」の名とともに、世界中に日本ホラーの底深さを知らしめた。本書は25年に及ぶ自身の航海経験を中心に、海の仲間や知人友人から聞いたもの。本当にあった怖い話。
鈴木光司
逆境の中でも我が子へ愛を注ぐ母と、その愛を受けて成長する子の姿を描く名作児童文学『小公子』を日本で初めて翻訳した文学者、若松賤子。その三十一年の生涯に新たな光をあてる渾身の長編!
梶 よう子
総合出版社の橘泰介は、担当著者・黒岩文子について不穏な報せを受ける。消息不明となった黒岩の捜索に奔走する橘を唯一癒すのが、スマホゲーム。そこにはある「かけがえのない存在」がいて……。
古谷田奈月
1970~80年代、資源を求めた日本がアフリカ大陸に残したものは、開発計画の失敗と、コンゴ人女性との間に生まれた子どもたちだった――。経済成長期の闇に迫る、衝撃のルポルタージュ。
三浦英之
銀河ホテルの名物「手紙室」。亡き両親からの手紙を受け取りにきた佳菜。毎年ゼミ合宿の引率にきていた定年の教授。「人は言葉を使うことで、世界と絆を持つ」。清涼感たっぷりの爽やかな一冊!
ほしおさなえ
あらゆる生命に個性があることに気づいたら、自分がエゴのかたまりに思えて、いわずにおれない――。自分を震えさせるものがあれば、詩は生まれる。唯一無二の詩人が語る、詩&エッセイ集。
まど・みちお
東京近郊で探偵事務所を営む近森晃平のもとに、「葬儀前の父の遺体の腹部に不審な傷があった」と相談があった。そのころ警察にも「内臓を抜かれたのでは」という通報が多数寄せられており…。
樹島千草
「運命の出会い」を求め、夜の平安京をお忍びで歩くのが帝の息抜き。そこで出逢ったのが藤香姫だった。翌日、その家は藤の木もろとも消えてしまい……。平安怪異譚シリーズ第5弾!
瀬川貴次
夏樹の親友で陰陽師見習いの一条は、京を離れて丹波を訪れるように命じられる。親友を気づかう夏樹だったが、まさか友人が不在の間に、ひとの災厄が我が身に回ってこようとは思いもよらず……。
瀬川貴次
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