あれから何年経ったのだろう。あれって、いつから? どのできごとから? 日本を襲った二つの大地震。未知の病原体の出現。誰にも流れたはずの、あの月日――。別々の場所で暮らす男女三人の日常を描き、蓄積した時間を…
柴崎友香
コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリ…
綿矢りさ
レースで走る馬たちは、この後どこへ行くのだろう…? 競馬業界の未来と社会をつなぐプロジェクトが今、動き出す! 動物ノンフィクション作家が、競馬業界を歩いて目にした最新事情。抱いたのは“社会が変わる”大きな期…
片野ゆか
西加奈子、5年ぶりの短編小説集『わたしに会いたい』、好評配信中! 「コロナ禍以前の2019年より、自身の乳がん発覚から治療を行った22年にかけて発表された7編と書き下ろし1編を含む、全8編を収録。本書の発売・配…
西 加奈子
4年前、海水浴中にはぐれてしまった父さんは今もまだ帰ってこない。あれ以来、母親のマチ子は時々どっかから拾ったオスをつれてくるようになった。日出男はその「オス犬」のひとりだった。ままならない世界の哀しみ…
永井みみ
『くもをさがす』の西加奈子が贈る、8つのラブレター。この本を読んだあと、あなたは、きっと、自分の体を愛おしいと思う。「わたし」の体と生きづらさを見つめる珠玉の短編小説集。
西 加奈子
伝統芸能の世界において子弟の別れはない。肉体は消えても、その精神や芸は弟子たちの体に宿り、次代へと伝わっていく。志らくのなかに談志はまだ生きているのだ。師匠・談志への熱き想いが胸に迫る人気落語家の自…
立川志らく
念願だった映画の宣伝会社に転職した弥生。そんななか、夫から切り出された「ある提案」を受け入れられず、忙しさにかまけて決意を先延ばしにしていた。だが、その日は確実に迫っていて……(「あなたのママじゃない」…
古矢永塔子
ノーベル文学賞受賞作家、J・M・クッツェーの訳者として名高いのぞみさん。パク・ミンギュ『カステラ』以降、韓国文学ブームの立役者である真理子さん。「ことば」に身をひたしてきた翻訳家どうしが交わす、知性と…
くぼたのぞみ/斎藤真理子
セネガル出身、パリに暮らす駆け出しの作家ジェガーヌには、気になる同郷の作家がいた。1938年、デビュー作『人でなしの迷宮』でセンセーションを巻き起こし、「黒いランボー」とまで呼ばれた作家T・C・エリマン。…
モアメド・ムブガル・サール
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