【第51回毎日芸術賞受賞作】非戦論を主張しながらも脚気治療のために満洲へ赴いたドクトル槇。戦地で軍医を務める森鴎外や田山花袋らと出会いながら、彼もまた否応なしに戦争に巻き込まれていく。その傍ら、地元の森宮では鉄道敷設反対とともに社会主義運動が起こり、街全体が奇妙な熱気と不穏な空気で覆われる。様々な思惑の飛び交うなか、槇と永野夫人は秘かに禁断の恋を育み……。激動の時代を紡ぐ歴史大河長編、完結。
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東京大学で世界文学を学ぶ
辻原 登
冬の旅
不意撃ち
許されざる者 上
韃靼の馬 上
韃靼の馬 下