電子で読もう!芥川賞&直木賞特集

2021年上半期発表の第165回候補作から、過去の受賞作・候補作、歴代受賞者の作品まで!
電子版で読める芥川賞&直木賞を紹介します。

第164回 直木賞受賞作

心淋し川 西條奈加
心淋し川 西條奈加

「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」

江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。
川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。

青物卸の大隅屋六兵衛は、一つの長屋に不美人な妾を四人も囲っている。その一人、一番年嵩で先行きに不安を覚えていたおりきは、六兵衛が持ち込んだ張方をながめているうち、悪戯心から小刀で仏像を彫りだして……(「閨仏」)。
裏長屋で飯屋を営む与吾蔵は、仕入れ帰りに立ち寄る根津権現で、小さな唄声を聞く。かつて、荒れた日々を過ごしていた与吾蔵が手酷く捨ててしまった女がよく口にしていた、珍しい唄だった。唄声の主は小さな女の子供。思わず声をかけた与吾蔵だったが――(「はじめましょ」)

ほか全六話。生きる喜びと生きる哀しみが織りなす、著者渾身の時代小説。

過去の芥川賞受賞作・候補作

  • 第165回 芥川賞候補作

    水たまりで息をする

    【第165回芥川賞候補作】ある日、夫が風呂に入らなくなったことに気づいた衣津実。夫は水が臭くて体につくと痒くなると言い、入浴を拒み続ける。彼女はペットボトルの水で体をすすぐように命じるが、そのうち夫は雨…

    水たまりで息をする
    高瀬隼子

  • 第164回 芥川賞候補作

    コンジュジ

    二度も手首を切った父、我が子の誕生日に家を出て行った母。小学生のせれなは、独り、あまりに過酷な現実を生きている。第44回すばる文学賞受賞作にして第164回芥川賞候補作。

    コンジュジ
    木崎みつ子

  • 第162回 芥川賞受賞作

    背高泡立草

    【第162回芥川賞受賞作】草は刈らねばならない。そこに埋もれているのは、納屋だけではないから。<古か家>の人々が生きた時間を描く、第162回芥川賞受賞作。

    背高泡立草
    古川真人

  • 第162回 芥川賞候補作

    幼な子の聖戦

    【第162回芥川賞候補作】芥川賞候補作「幼な子の聖戦」と、ビルの窓拭きを描いた話題作「天空の絵描きたち」を収録。憤怒と諦めのあいだに、かすかな希望を探る、著者の新境地!

    幼な子の聖戦
    木村友祐

  • 第161回 芥川賞候補作

    カム・ギャザー・ラウンド・ピープル

    【第161回芥川賞候補作】おばあちゃんは背中が一番美しかったこと、下校中知らないおじさんにお腹をなめられたこと、自分の言い分を看板に書いたりする「やりかた」があると知ったこと、高校時代、話のつまらない「…

    カム・ギャザー・ラウンド・ピープル
    高山羽根子

  • 第157回 芥川賞候補作

    真ん中の子どもたち

    【第157回芥川龍之介賞候補作】「母語」とはなにか、「国境」とはなにか――。日本、台湾、中国、複数の国の間で、自らのことばを模索する若者たちの姿を鮮やかに描き出す青春小説。

    真ん中の子どもたち
    温 又柔

  • 第151回 芥川賞候補作

    マダム・キュリーと朝食を

    「東の国」へと流れて来た猫と、震災の年に生まれた少女・ひな。キュリー夫人やエジソンなどエネルギーの歴史を織り交ぜ、時空を自在に行き来する未来小説。第151回芥川賞候補作。

    マダム・キュリーと朝食を
    小林エリカ

  • 第150回 芥川賞候補作

    鼻に挟み撃ち

    御茶ノ水で奇妙な演説をするマスク男。男には鼻がない。私こそがどうやら彼の鼻らしい。マスクをした数千人の群衆が「鼻」をめぐりシュプレヒコールを挙げる。第150回芥川賞候補作。

    鼻に挟み撃ち
    いとうせいこう

  • 第146回 芥川賞受賞作

    共喰い

    話題の芥川賞受賞作、文庫化! セックスのときに女を殴る父と右手が義手の母。自分は父とは違うと思えば思うほど、遠馬は血のしがらみに翻弄されて──。映画化が決定した、第146回芥川賞受賞作。瀬戸内寂聴氏との対談…

    共喰い
    田中慎弥

  • 第144回 芥川賞候補作

    第三紀層の魚

    『共喰い』収録の第144回芥川賞候補作。海の街を舞台に、小学4年生の信道と96歳の曾祖父とのかすかな交流を描く。母と祖母と曾祖父と暮らす信道は、複雑な家庭の事情と少年へと向かう微妙な変化に、心を揺らしていた。

    第三紀層の魚(「共喰い」に収録)

    田中慎弥

  • 第141回 芥川賞候補作

    いけにえ

    五六歳の主婦・久子。美術館の監視員になったのは展示室に住み着く双子の悪魔を捕まえるためだ。ある日、悪魔を捕まえた。持参したフリーザーバックに詰め、家のコンロで火に炙り、花鋏で悪魔の足を切ると、それはあるものに変身していた。

    いけにえ(「パトロネ」に収録)

    藤野可織

  • 第133回 芥川賞候補作

    マルコの夢

    パリの三つ星レストランで働く「僕」。店で大人気の「マルコ」というキノコの買い付けを命じられて日本へ飛ぶが、予想外の出来事が。ほんのり怖い、大人のおとぎ話。魔術的な魅力を持つキノコをめぐる物語。

    マルコの夢
    栗田有起

  • 第133回 芥川賞候補作

    この人と結婚するかも

    28歳女子の妄想が走り始める! 男の人を見ては、「この人と結婚するかも」と思ってしまう節子。そんな自分を反省するが、英会話教室で出会ったケンのことが気になって……。妄想と勘ちがいを描く全2編。

    この人と結婚するかも
    中島たい子

  • 第132回 芥川賞候補作

    漢方小説

    【第28回すばる文学賞受賞作】ストレスだらけのあなたに贈る処方箋――。31歳独身の脚本家みのりは、元彼の結婚話を聞いて以来、原因不明の体調不良に。行き着いたのは漢方診療所。身体が回復していく過程は、自分を…

    漢方小説
    中島たい子

  • 第131回 芥川賞候補作

    オテル モル

    オテル モルで見つける優しく新しい世界。営業時間は日没から日の出まで。快眠を提供する会員制ホテル「オテル モル」。「誘眠顔」の希里はフロント係に採用されるが…。生きにくいこの世界と優しく対峙する、不思議…

    オテル モル
    栗田有起

  • 第130回 芥川賞受賞作

    蛇にピアス

    蛇のように舌を二つに割るスプリットタンに魅せられたルイは舌ピアスを入れ身体改造にのめり込む。恋人アマとサディスティックな刺青師シバさんとの間で揺れる心はやがて…。第27回すばる文学賞、第130回芥川賞W受賞…

    蛇にピアス
    金原ひとみ

  • 第129回 芥川賞候補作

    お縫い子テルミー

    恋は自由を奪う…でも、素晴らしい。住み込みで服を仕立てる流しのお縫い子・テルミーが恋に落ちてしまった。女装の歌手シナイちゃんのため、一針入魂、最高のドレスを作り上げる。切なくもまっすぐな、叶わぬ恋の物…

    お縫い子テルミー
    栗田有起

  • 第127回 芥川賞候補作

    砂の惑星

    集団自殺事件を起こした小学生、森で暮らすホームレスたち、森の奥で一人芝居をする男・・・。日系移民を撮り続けている映像作家のビデオ作品に着想を得た作品。日常と非日常とが混在し読者を別世界へと誘う。

    砂の惑星(「ファンタジスタ」に収録)

    星野智幸

  • 第120回 芥川賞候補作

    あなたがほしい je te veux

    【第22回すばる文学賞受賞作】友人の留美に対する同性愛の欲望を意識しながらも、男友達の小田との肉体関係を愉しむヒロイン・カナ――。新感覚の豊饒な性愛を鮮烈に描いた傑作。

    あなたがほしい je te veux
    安達千夏

  • 第85回 芥川賞候補作

    傷

    傷つけあうこと、それが愛なのか―。恋人に傷つけられ、ヴァイオリンが弾けなくなった私に、名器グァルネリが贈られた。パリへ渡った私に甘美な恋…。心の葛藤を描く。


    森 瑤子

  • 第83回 芥川賞候補作

    ソウルの位牌

    【すばる文学賞受賞作】父の位牌と古ぼけた一枚の写真を手に、ソウルへと向かう。写真の中の親類たちとの、温かく、懐かしい、初めての“再会”。「すばる文学賞」受賞の表題作ほか「海の向うの血」、「鉦」を収録。

    ソウルの位牌
    飯尾憲士

  • 第82回 芥川賞候補作

    誘惑

    破局寸前の日本人妻とイギリス人の夫の関係を描く。若さを奪い取られつつあると感じ、自分のことを嫌っているシナは、夫の故国へ旅立つ。絶望の中で模索する夫婦の愛。

    誘惑(「情事」に収録)

    森 瑤子

  • 第69回 芥川賞候補作

    鳥たちの河口

    荒廃する河口でおこる鳥たちの異変に、現代の不安と焦燥を的確に描く表題作はじめ、全5編収録の初期短編集。

    鳥たちの河口
    野呂邦暢

  • 第69回 芥川賞受賞作

    鶸

    中国東北部における敗戦前後から引揚船に乗り込む前までの出来事を短編集としてまとめた「砲撃のあとで」の中の一作。少年の目に焼きつく飢えと疾病に晒された無秩序な世界。戦争の生々しい傷あとを描く鮮烈な短編。

    鶸(「砲撃のあとで」に収録)

    三木 卓

  • 第53回 芥川賞受賞作

    玩具

    【第53回芥川賞受賞作収録】小動物に異常な執着をもつ作家志望の夫、彼から疎外されているような淋しさに耐える妻。破局寸前にありながら、奇妙なバランスを保つ夫婦関係の機微を抉る第53回芥川賞受賞作。

    玩具
    津村節子

  • 第36回 芥川賞候補作

    人工の星

    恐怖と戦慄、世界を震撼させた、あの第五福竜丸死の灰事件に材を得た未来小説「人工の星」ほか、日本SF界の先駆的作品14編。

    人工の星
    北 杜夫

  • 第32回 芥川賞受賞作

    アメリカン・スクール

    終戦後、在日米人のための小中学校であるアメリカン・スクールを見学に訪れた日本人英語教師たち。アメリカ文化に対する見方の異なる教師たちの描写を通じて植民地化された日本を風刺した、著者初期の代表作。

    アメリカン・スクール(「小銃」に収録)

    小島信夫

  • 第31回 芥川賞候補作

    殉教

    「星」と共に1954(昭和54)年上期、第31回芥川賞候補。番所につめる賤しい身分の捕方が、ひとりのキリシタンの女に思いを寄せる。狂気めいた一途さで殉教を願うその女の様子を捕方の目から描写した短編。

    殉教(「小銃」に収録)

    小島信夫

  • 第30回 芥川賞候補作

    吃音学院

    「K吃音学院」に入学した18歳の少年・衣川一雄の、コンプレックスを克服しようと格闘するさまを、学院の個性溢れる面々とのコミカルなやりとりを交えて生き生きと描いた中編小説。時代を経て今なお色褪せぬ傑作。

    吃音学院(「小銃」に収録)

    小島信夫

  • 第28回 芥川賞候補作

    小銃

    【第32回芥川賞受賞作収録】アメリカン・スクールを見学にでかける教員たちの集団に、戦後の戯画化された人間像を映し、植民地化された日本への諷刺をきかせた芥川賞受賞作「アメリカン・スクール」など、初期短編9…

    小銃
    小島信夫

  • 第26回 芥川賞受賞作

    広場の孤独 漢奸

    【第26回芥川賞受賞作】日本の敗戦、朝鮮戦争の勃発。歴史の大きな転換期に生きた日本と中国の知識人たちが、いやおうなく直面する苦悩と決断を描き出す。芥川賞を受賞した不朽の名作2編収録。

    広場の孤独 漢奸
    堀田善衞

  • 第4回 芥川賞受賞作

    普賢

    【第4回芥川賞受賞作】頽廃と汚辱にみちた日々を無気力に生きる「わたし」の前に、旧友の妹ユカリが、特高警察に追われ荒んだ姿であらわれる。第四回芥川賞を受けた表題作のほか、処女作「佳人」ほか「葦手」「秘仏…

    普賢
    石川 淳

過去の直木賞受賞作・候補作

  • 第155回 直木賞受賞作

    海の見える理髪店

    【第155回直木賞受賞作】店主の腕に惚れ、有名俳優や政財界の大物が通いつめる伝説の理髪店。僕はある事情でその店を訪れるが……。表題作など、喪失と希望を描く6つの家族小説。

    海の見える理髪店
    荻原 浩

  • 第149回 直木賞受賞作

    ホテルローヤル

    【第149回直木賞受賞作】北国のラブホテルの一室で、心をも裸にして生々しく抱き合う男と女。互いの孤独を重ねる中に見えてくるそれぞれの人生の大切な断片を切り取る。

    ホテルローヤル

    桜木紫乃

  • 第149回 直木賞候補作

    ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

    美の巨匠たちは、何と戦い、何を夢見たのか-。ドガ、セザンヌ、モネ、マティス。時に異端視され、時に嘲笑されながらも新時代の美を果敢に切り拓いた偉大なアーティスト四人の愛と友情、そして格闘の日々を色鮮やか…

    ジヴェルニーの食卓[電子特別版]

    原田マハ

  • 第145回 直木賞候補作

    オーダーメイド殺人クラブ

    「私を殺してほしいの」中学二年生の美少女・小林アンは、同じクラスの「昆虫系」男子・徳川にそう依頼する。ふたりは被害者と加害者として「特別な存在」となる計画を進めるが…。

    オーダーメイド殺人クラブ
    辻村深月

  • 第144回 直木賞受賞作

    漂砂のうたう

    【第144回直木賞受賞作】明治10年、根津遊郭。御家人の次男坊だった定九郎は、過去を隠し仲見世の「立番」として働いていた。花魁や遊郭に絡む男たち。新時代に取り残された人々の挫折と屈託、夢を描く。

    漂砂のうたう
    木内 昇

  • 第143回 直木賞候補作

    光媒の花

    認知症の母と暮らす男の、遠い夏の秘密。幼い兄妹が、小さな手で犯した罪。心の奥に押し込めた、哀しみに満ちた風景を暖かな光が包み込んでいく。儚く美しい全6章の連作群像劇。第23回山本周五郎賞受賞作。

    光媒の花
    道尾秀介

  • 第139回 直木賞候補作

    鼓笛隊の襲来

    奇想あふれる“三崎亜記ワールド”全9篇。戦後最大規模の鼓笛隊が発生、勢力を強めながら列島に襲来する。直撃が予想される地域の住民は避難を開始するが──(「鼓笛隊の襲来」)。表題作をはじめ、日常に紛れ込んだ不思…

    鼓笛隊の襲来
    三崎亜記

  • 第138回 直木賞候補作

    ベーコン

    おいしいものに隠された、男と女の秘密。不倫相手との情事の前の昼食、不在がちな父親が作った水餃子――言葉にできない色濃い想いを、食べることに絡めて鮮やかに描き出す短編集。単行本未掲載の一編も特別収録。

    ベーコン
    井上荒野

  • 第136回 直木賞候補作

    失われた町

    『となり町戦争』の著者が贈る傑作長編。30年に一度起こる「消滅」によって、住民が失われてしまった町。大切な人を理不尽に奪われた人々は、悲しみを乗り越えて、さらなる「消滅」を食い止めようと立ち向かう。

    失われた町
    三崎亜記

  • 第133回 直木賞候補作

    となり町戦争

    第17回小説すばる新人賞受賞作品。ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。そんな時、町役場から「僕」に一通の任命書が届いた…。

    となり町戦争
    三崎亜記

  • 第127回 直木賞候補作

    斬られ権佐

    斬られても、斬られても、守りたかったひと。斬られ権佐――愛するひとを救うために負った刀傷から来た呼び名。彼は捕物の手伝いをし数々の事件を解決する。だが娘が犯罪に巻き込まれ――。愛の強さを描く感動時代小説。

    斬られ権佐

    宇江佐真理

  • 第127回 直木賞候補作

    非道、行ずべからず

    江戸・中村座。芸に生きる男達の修羅地獄。中村座の焼け跡から死体が出た。反目し合う親兄弟、戯作者、帳元、金主など、怪しい関係者ばかり。北町奉行同心達が乗り出すも、次なる殺人が。芸の修羅を描く時代ミステ…

    非道、行ずべからず

    松井今朝子

  • 第126回 直木賞受賞作

    肩ごしの恋人

    等身大の女性を描く、第126回直木賞受賞作。女であることを最大の武器に生きる「るり子」と、恋にのめりこむことが怖い「萌」。対照的なふたりの生き方を通して模索する女の幸せ探し、新しい家族のあり方を描く。

    肩ごしの恋人

    唯川 恵

  • 第126回 直木賞候補作

    娼年

    恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。「娼夫」として過ごした二十歳の夏。いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描きだす、長編恋愛小説。

    娼年

    石田衣良

  • 第123回 直木賞受賞作

    虹の谷の五月 上

    【第123回直木賞受賞作!】フィリピンのセブ島に祖父と暮らす13歳のトシオ。丸い虹がかかる谷をめぐり、彼はゲリラの抗争に巻き込まれていく。成長を遂げていく少年に託した冒険巨編。

    虹の谷の五月 上

    船戸与一

  • 第121回 直木賞受賞作

    王妃の離婚

    中世フランス。ルイ12世と王妃の離婚訴訟をめぐる、手に汗握る中世版法廷サスペンス。第121回直木賞受賞の傑作西洋歴史小説。

    王妃の離婚

    佐藤賢一

  • 第117回 直木賞受賞作

    女たちのジハード

    【第117回直木賞受賞作】保険会社に勤める異なるタイプの女性たち。結婚、仕事、生き方に迷い、挫折を経験しながらも、たくましく幸せを求めてゆく。現代OL道を生き生きと描く。

    女たちのジハード

    篠田節子

  • 第117回 直木賞受賞作

    鉄道員(ぽっぽや)

    心を揺さぶる“やさしい奇蹟”の物語。表題作はじめ8篇収録の傑作短編集。第117回直木賞受賞作。

    鉄道員(ぽっぽや)

    浅田次郎

  • 第109回 直木賞候補作

    ガダラの豚 I

    日本推理作家協会賞受賞作。アフリカの呪術医研究の第一人者、大生部教授が繰り広げる新興宗教との闘い。怒涛の第一部。

    ガダラの豚 I

    中島らも

  • 第106回 直木賞候補作

    人体模型の夜

    こんなにきれい、こんなにこわい! 盗聴が趣味の男が壁ごしに聞いた優しい女の声の正体は…「耳飢え」。耳、目、胃、乳房など、愛しい身体が恐怖の器官に変わるホラー・オムニバス。

    人体模型の夜

    中島らも

  • 第102回 直木賞候補作

    金鯱の夢

    豊臣家、名古屋に幕府を開く! 日本の標準語が名古屋弁になって、どえりゃーことに!? ギャグとドタバタの豊臣家260年を滑稽にいとおしく描く、パスティーシュ小説。

    金鯱の夢

    清水義範

  • 第98回 直木賞候補作

    絆

    夫殺しの罪を認めた妻の供述に不審な点を発見。いったい何を隠そうとするのか。被告人絶対不利の状況で、法の下の真実を追求して原島弁護士が立ち上がる。法廷ミステリー。日本推理作家協会賞受賞作!

    小杉健治

  • 第95回 直木賞候補作

    百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ)

    【第61回毎日芸術賞受賞作】能登半島の岬で記憶喪失の男が発見された。一方、東京新宿では爆弾テロ事件が発生。犯人を追う公安警察の倉木と美希は、やがて男へと辿り着き──。サスペンス傑作長編。

    百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ)

    逢坂 剛

  • 第89回 直木賞候補作

    檻

    スーパーの親爺。ヤクザからは足を洗った。ありふれた生活。だが、心はいつも別の何かを求めていた…。檻の中に留まりきれない男の野性と滅びの美学を鮮烈な叙情で謳う。

    北方謙三

  • 第87回 直木賞候補作

    少女と武者人形

    屋根裏部屋の武者人形。その剣に血が噴き出した時、家族が死ぬ。心揺れ動く思春期の少女が迷い込んだ夢魔の世界。表題作等、不気味な結末、思考の実験、奇妙な味の幻想譚12編。

    少女と武者人形

    山田正紀

  • 第79回 直木賞受賞作

    深重の海

    【第79回直木賞受賞作】明治11年、捕鯨史上の大遭難となった熊野沖の“背美流れ”。それは長年栄えた古式捕鯨衰退の始まりでもあった。時代に置き去りにされるものたちの叫びと愛を描く傑作長編。

    深重の海

    津本 陽

  • 第77回 直木賞候補作

    喜望峰

    積荷の木箱に忍び寄る黒い影――南ア定期航路貨物船・白雲丸は不穏な空気に包まれていた。サイクロン(大暴風雨)荒れくるう喜望峰沖を舞台に描く記念碑的傑作! 本格的海洋冒険ロマン!

    喜望峰

    谷 恒生

  • 第72回 直木賞受賞作

    雨やどり

    男を騙しながらも、なお、一途な女ごころのいじらしさ、哀しさ…。新宿裏通りにあるバー“ルヰ”。カウンターの前を通り過ぎるさまざまな人生を描く第72回直木賞受賞作の表題作他7編。

    雨やどり

    半村 良

  • 第50回 直木賞候補作

    弦月

    家族の反対を押し切って結婚した佳代子は、病弱な夫が急死し途方に暮れたが、使用人の青年と協力し、亡夫が残した葬儀屋を引き継ぐことに。コンプレックスを抱えながらも希望を見出して生きる女の内面の起伏を描いた短編。

    弦月(「玩具」に収録)

    津村節子

  • 第49回 直木賞候補作

    氷中花

    没落華族の「私」は、会社社長の二号となり、母と弟との三人暮らしの生活を支えていた。そんなある日、「私」は「私」一家の墓所で、土中から掘り出された側室が甕に詰められているのを見、正室との区別にショックを受ける・・・。

    氷中花(「玩具」に収録)

    津村節子

  • 第41回 直木賞候補作

    鍵

    洋裁学院を卒業後、キャバレーの女達の衣装を仕立てて生計を立てていた伊佐子は友人から彼女の叔父である佐治を引き合わされる。しかし佐治には既に妻がおり・・・。若くして年上の男に翻弄される女の感情の機微を描く。

    鍵(「婚約者」に収録)

    津村節子

  • 第25回 直木賞受賞作

    英語屋さん

    気難しい社長の札幌出張に随行を命じられた風間。うまくいけば、大出世! だが、失敗すれば……。働き方のヒントは昭和の名作にあった。サラリーマン小説の原点となった傑作短編集。

    英語屋さん

    源氏鶏太

関連作品

  • 編集者魂 私の出会った芥川賞・直木賞作家たち

    司馬遼太郎と編集者の「魂」のふれあい─。司馬遼太郎、松本清張、中上健次、遠藤周作らから、数多くの原稿を取ってきた元文藝春秋の編集者が語る、作家の本当の素顔とは。名作の裏側に潜む苦悩や努力、絆が明かされ…

    編集者魂 私の出会った芥川賞・直木賞作家たち

    高橋一清

歴代 直木賞 受賞者の作品

■直木賞受賞者リスト
第6回 井伏鱒二  
第25回 源氏鶏太  
第26回 柴田錬三郎  
第35回 南條範夫  
第40回 城山三郎  
第41回 平岩弓枝  
第43回 池波正太郎  
第44回 黒岩重吾  
第45回 水上 勉  
第47回 杉森久英  
第48回 山口 瞳  
第52回 安西篤子  
第55回 立原正秋  
第56回 五木寛之  
第58回 三好 徹  
第60回 早乙女 貢  
第61回 佐藤愛子  
第63回 結城昌治 渡辺淳一
第64回 豊田 穣  
第67回 井上ひさし  
第69回 長部日出雄  
第72回 半村 良  
第79回 津本 陽  
第81回 阿刀田 高  
第87回 村松友視  
第91回 連城三紀彦  
第94回 林真理子 森田誠吾
第96回 逢坂 剛
第97回 山田詠美
第99回 西木正明
第100回 藤堂志津子
第101回 ねじめ正一
第106回 高橋義夫 高橋克彦
第107回 伊集院静
第111回 海老沢泰久
第114回 小池真理子
第115回 乃南アサ
第116回 坂東眞砂子
第117回 浅田次郎 篠田節子
第121回 桐野夏生 佐藤賢一
第124回 重松 清
第126回 山本一力 唯川恵
第129回 石田衣良 村山由佳
第130回 江國香織 京極夏彦
第131回 奥田英朗 熊谷達也
第132回 角田光代
第133回 朱川湊人
第135回 三浦しをん 森 絵都
第137回 松井今朝子
第138回 桜庭一樹
第139回 井上荒野
第140回 山本兼一
第142回 佐々木 譲 白石一文
第143回 中島京子
第144回 木内 昇 道尾秀介
第145回 池井戸 潤
第146回 葉室 麟
第147回 辻村深月
第148回 朝井リョウ 安部龍太郎
第149回 桜木紫乃
第150回 姫野カオルコ 朝井まかて
第153回 東山彰良
第156回 恩田 陸
第157回 佐藤正午
第159回 島本理生
第165回 澤田瞳子

 歴代 芥川賞 受賞者の作品を読む

■芥川賞受賞者リスト
第22回 井上 靖
第26回 堀田善衞
第28回 五味康祐
第33回 遠藤周作
第38回 開高 健
第43回 北杜夫
第50回 田辺聖子
第59回 大庭みな子 丸谷才一
第70回 野呂邦暢
第77回 三田誠広
第78回 宮本 輝
第79回 高橋揆一郎 高橋三千綱
第90回 高樹のぶ子
第98回 池澤夏樹
第103回 辻原 登
第104回 小川洋子
第107回 藤原智美
第110回 奥泉 光
第119回 花村萬月
第124回 青来有一
第127回 吉田修一
第129回 吉村萬壱
第130回 金原ひとみ 綿矢りさ
第133回 中村文則
第136回 青山七恵
第144回 西村賢太
第146回 円城塔 田中慎弥
第149回 藤野可織
第152回 小野正嗣
第153回 羽田圭介
第155回 村田沙耶香
第165回 李琴峰

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