小路幸也さんの「東京バンドワゴンシリーズ」が10周年を迎えます。
11作目に満を持してつけたタイトルは『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』。このタイトルには、10年の月日を共に歩いてきた堀田家とそれを取り巻く人々への格別な思いが託されていそうです。
そんな小路さんの思いもあってか、今回のお話は、シリーズ恒例のほのぼのとした事件に加えて、「007登場か!?」という、映画並みのスケールの大きい事件に堀田家が巻き込まれていきます。さらに事件解決に向けて、勘一さん御一行がロンドンに繰り出すという大がかりな展開に-----。
読者への感謝をこめて今回は大仕掛けを考えたという小路さんに、この10年育んできた『東京バンドワゴン』への思いをうかがいました。
聞き手・構成=宮内千和子