レーベル名 | 集英社eコバルト文庫 |
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著者 |
氷室冴子 ヒムロサエコ |
配信開始日 | 2013年11月15日 |
私は「さようならアルルカン」と書いて、真琴のくつ箱にそっと入れた。小学六年の時から、ずっと見つめてきた彼女は、今やジョークを言い、皆を笑わせ、自らにnot to beを命ずる道化師(アルルカン)になっていた。アウトサイダーであった真琴。他人のぬれぎぬを我が事のように怒った真琴。私の憧れは裏切られ、もはや私の知っている真琴ではなくなっていた。真琴の変化は、果たして成長なのだろうか。 【目次】さようならアルルカン/アリスに接吻を/妹/誘惑は赤いバラ/あとがき――連想風に――