岳飛伝
水滸伝
楊令伝
ガイドブック
幻王・楊令が斃(たお)れ、梁山泊は洪水によって壊滅状態となった。金国は南進を、軍閥・岳飛がいる南宋は梁山泊を狙う三つ巴。大水滸伝・最終章『岳飛伝』待望の文庫電子版全17巻刊行開始。
つかの間の平和。新しき戦いの予感が。排水が成功し、呉用のもと、新体制を築きはじめた梁山泊。一方、岳飛は精巧な義手を身につけ、力を取り戻す。そんな中、金国が南進を始めた。
総帥・兀朮率いる金軍が南下し激しいぶつかり合いとなるも梁山泊軍が撃退。そして、宣凱が金国へ単身、講和交渉へ乗り込む。一方、南宋は岳飛が着々と戦いの準備を進めていた。
ついに兀朮率いる金軍と、南宋の岳飛軍と張俊軍を併せた全軍が激突! 両者一歩も譲らない戦いが展開された。一方、南宋有利に進む中、秦檜には別の思惑が──。中原で蠢動する第四巻。
総力を結集して激突した南宋軍と金軍。岳飛は漢族の領土奪回に燃え、北進を続け、兀朮は南宋に進攻させた別働隊を活かし勝利を狙う。一方の梁山泊にも変化が訪れた。躍動の第五巻。
岳家軍としてあくまでも抗金を貫きたい岳飛と、彼を南宋軍に組み込みたい秦檜。対立が決定的となり、岳飛の処断が近づく中、梁山泊が救出に動き出していた。『岳飛伝』前半のクライマックス!
南方の秦容は10万人を抱える町を企図し、小梁山と名付けた。岳飛も岳家軍を再興し、家族も呼び寄せる。青蓮寺の影が見え隠れする中、それぞれが戦いの気配を感じ始めていた。
岳家軍を再興した岳飛を南宋軍が狙っていた。西遼では耶律大石が死に、秦容は小梁山を10万人規模に拡大することに尽力。そんな中、韓世忠が突如、梁山泊水軍を襲った。
金国の蕭げん材は物流の流れにおかしな空気を感じ取っていた。沙門島が韓世忠に奇襲され全滅。報復として史進が臨安府を襲った。小梁山は飛刀を使う謎の徒に殺戮され──。
南宋軍の動きが活発になっていた。南宋水軍が梁山泊水軍と交戦。梁山泊も打撃を受けるが、造船所を焼くなど反撃に出る。南では辛晃が岳飛を狙うが、秦容とついに手を結ぶ──。
南下する辛晃が攻撃を仕掛けるも岳飛・秦容はさらに力を増し撃退した。一方、北で続いていた呼延凌率いる梁山泊軍と兀朮・胡土児の金国軍は総帥の首を賭けた最終決戦に臨む。
海上で韓世忠と李俊が激突。物流を一時停止した蕭けん材が金国上層部から呼び出される。南方では岳飛と秦容が北進を決意──。国と人の関係が年月を経て、鳴動し始める第十二巻。
岳飛は南宋軍の侵攻を退け、秦容軍と連携しての北上を模索。水軍の李俊は、南宋水軍へ放棄した沙門島の奪回に成功。金国の海陵王は大軍で子午山を挑発したため、史進の逆鱗に触れ──。
岳飛は投降してきた辛晃の首を刎ね、秦容と南宋に侵攻を開始する。そんな中、史進から“吹毛剣”を届けられた胡土児は、兀朮より北辺に赴くことを命じられる。初志貫徹に挑む第十四巻。
埋伏していた南宋の程雲がついに岳飛に襲いかかった! 梁山泊軍の呼延凌は金軍との最終決戦に向け準備。南宋の秦檜が深刻な病に冒されていた。最終決戦前夜、三つ巴の第十五巻。
中華全土が戦場と化していた。南宋水軍が南の甘蔗園を狙っていることを察知した羅辰は象山の造船所に火を放つ。姑息な海陵王に激怒した梁山泊軍は奇襲をかけ大打撃を加えた──。
岳飛と秦容は、南宋の程雲との最後の戦いに挑む。梁山泊軍の呼延凌らとも合流して、金国との一大決戦を目指す。兀朮との闘いで重傷を負った史進の生死は? 大水滸伝シリーズついに完結。
北方版『水滸伝』ついに電子書籍化! 北宋末期、汚濁しきった政府を倒すため、立ち上がった漢(おとこ)たちがいた――。北方謙三が描く壮大な革命譚、ついに電子書籍版配信開始。司馬遼太郎賞受賞作。全19巻。
腐敗混濁の世を糺すため、漢たちが集う――。宋江は梁山泊を叛乱の拠点にするため、林冲を送り込む。そこは王倫らの根城となっていた。かつて世直しの志を持ちながら、今はただの盗賊へと堕落した王倫に対し、林冲は――。
昇華する反逆の賦、裂帛の北方水滸、第三巻。楊志は、二竜山の賊に破壊された村から孤児を拾い、楊令と名づけた。そして賊の討伐に向かうが――。一方、少華山の史進は、頭目として活躍していたが、心に弱さを抱えていた……。
さすらう宋江の、苛烈なる旅路。宋江は旅の途中、人を殺して追われている李逵(りき)に出会う。純粋な心を持つ李逵に訪れた悲劇とは。一方、青蓮寺は馬桂を梁山泊への密偵に仕立て上げようとしていた……。
花和尚・魯智深、極北の地に死す。遼で囚われの身になった魯智深の救出を梁山泊は試みるが――。一方、青蓮寺は楊志の暗殺を企んでいた。休息の時を狙い、150名の闇の兵が急襲する。北方水滸、緊迫の第五巻。
霹靂火秦明、矜持を胸に道を択ぶ。楊志を失った梁山泊は、後継者として官軍の秦明に目を付ける。説得にむかった魯智深の秘策とは。一方、叛乱への対策を強化するため、蔡京は青蓮寺に聞煥章を送り込んだ――。
雷横、空を翔ける虎となる。一万を超える官軍が、宋江たちを包囲した。そして火攻めを開始する。救出に向かった雷横、朱仝、そして梁山泊軍は間に合うのか。一方、青蓮寺は史進率いる少華山の殲滅を目論む…。
梁山泊と官軍、初の総力戦が始まる――。官軍は祝家荘に軍を配備し、戦を待っていた。しかし大量の罠に阻まれ、梁山泊は攻めることができない。そこで魯達が考えた秘策とは――。梁山泊と官軍、初の大規模な戦が始まる。
林冲、戦陣を放棄し、妻の救出に向かう。林冲は、妻を救出するために勝手に戦線から離脱した。そこに待ち受けていたものとは――。一方、廬俊義と柴進の身元が割れ、官軍に包囲された。梁山泊は、即座に救出を試みる。
地方軍の雄・呼延灼将軍、出陣の秋。官は、ついに地方軍の切り札、代州の呼延灼将軍に梁山泊撲滅の指令を出す。一度だけなら必ず勝てる、と宣言した呼延灼将軍の秘策とは。梁山泊に最大の危機が迫る――。
晁蓋、暗殺の危機。廬俊義が塩の道を再開しようとしていた。青蓮寺の探索を攪乱するため、晁蓋自らが指揮を執り、史進、朱仝らとともに出陣する。しかし晁蓋に暗殺者・史文恭の魔手が迫る――。
廬俊義、ついに捕縛される。青蓮寺は執拗に闇塩の道を探索していた。そして、ついに北京大名府で廬俊義の捕縛に成功する。苛酷な拷問にかけられる廬俊義を、燕青が飛龍軍とともに救出に向かうが――。
趙安と董万、梁山泊殲滅へと動き出す。官はついに、趙安と董万に梁山泊完全殲滅を命じる。趙安は流花寨に向けて進軍を開始した。同時に董万は、双頭山攻撃を目論む。二人の猛将を、梁山泊軍が迎え撃つ――。
20万の兵、梁山泊軍を襲う。官軍は、禁軍、地方軍、水軍あわせて20万の軍兵を投入してくる。空前の規模の攻撃を、梁山泊軍が迎え撃つ。一方、石梯山では魯達らが、傭兵である張清の軍と対峙していた――。
梁山泊に残された唯一の光。軍勢に劣る梁山泊。各寨の限界が近づく中、宣賛は起死回生の策を打ち出した。手薄の北京大名府を陥とし、講和に持ち込む策である。李応の攻城部隊が城壁を崩し始めるが――。
史文恭、ふたたび梁山泊を狙う。晁蓋を殺した男・史文恭は、柴進を次なる標的に定め、徐々に近づいていく。一方、公孫勝も袁明の暗殺を狙っていた。そして、ついに童貫と梁山泊が初めて刃を交える。
童貫元帥、奔る――。童貫と畢勝がついに双頭山に進攻する。鍛え抜かれた精兵を、董平らが迎え撃つ。一方、高廉の軍と致死軍の間にも最終決戦が迫っていた。そして魯達の身に、異変が近づく――。
ひとりの若き英傑、ついに戦場へ。童貫軍と再び見える梁山泊。さらに水軍同士の戦いも始まった。一方、二竜山では趙安との戦いが最終局面を迎える。そこに現れたのは、ひとりの若き英雄だった――。
童貫との最終決戦が始まった。梁山泊の漢(おとこ)たちは死力を振り絞り、戦場を駈ける――。腐敗したこの国に、光は射すのか。歴史的傑作、ついに完結。
梁山泊陥落から三年。生き残った同志たちは中国全土に散らばり潜伏していた。青蓮寺による梁山泊の残党狩りが苛酷を極めるなか、元梁山泊軍の再起は楊志の遺児、楊令の戦線復帰にかかっていた…。
女真の地で、苛烈な戦を繰り広げていた幻王の正体は楊令だった。武松は楊令に梁山泊への帰還を求めるが、楊令は肯んじない。一方、呉用は梁山泊再興の策を胸に、宗教を用いて人を集める方臘に近づく。
楊令が帰還して棟梁の座につき替天旗をふたたびたてる。方蝋は蜂起して華南を制圧する。帝はついに童貫に、出撃を命じた。
それぞれの野望を賭け、繰り広げられる死闘。南北の動乱を鎮めるため、宋禁軍の趙安は北に、童貫は南に出陣した。梁山泊軍は趙安配下の葉超軍と激突する。一方、方臘が起こした江南の宗教蜂起を制圧するため、童貫は機を窺う。
江南に烈風吹き荒れ、方臘と童貫、最終決戦。聞煥章が抱いた燕国の夢は、李富の策略によって潰えた。その間に、梁山泊軍は河水沿いの地域を制圧する。江南では方臘勢が、童貫軍との最後の死闘を繰り広げようとしていた。
南北動乱は終結。梁山泊、宋との全面対決へ。南北の戦いが終結し、方臘は死亡。宋、梁山泊ともに力を蓄える時期が訪れた。扈三娘は、子供が消えたという報せを受け洞宮山に駆けつけるが、聞煥章の奸計に嵌まってしまう。
楊令と、童貫。雌雄を決する戦いが始まる。童貫率いる禁軍が、ついに梁山泊討伐に出動する。梁山泊は、頭領・楊令を中心に結束を強め、迎え撃つ準備をかためた。緒戦は童貫の部下・岳飛軍と、梁山泊の花飛麟軍が激突する。
戦いに散った者が、後に残したものとは…。梁山泊軍と宋禁軍との激闘が続く。戦死した呼延灼の軍を息子の呼延凌が引き継ぎ、敵軍を押し止める。扈三娘は、戦場で花飛麟と結婚の約束を交わした。一方、金軍は宋と開戦するため、南下を始める。
長きに亘る宿命の闘いが、ついに決着。楊令率いる梁山泊軍は、扈三娘、張清、馬麟らを失いながらも宋禁軍と激戦を続ける。花飛麟ら若い隊長も成長し、童貫軍を圧していく。楊令と童貫が戦場で邂逅、ついに雌雄を決する。
宋、金国、そして梁山泊。新たな歴史が始まる。童貫を失った宋禁軍は崩壊。河水沿いの地域を支配下においた梁山泊は、交易による新しい国づくりを始めた。一方、金の宋に対する攻勢が増し、都・開封府が陥落する。
争いの火種くすぶる中、見え始めた新しい国の姿。梁山泊、金国、岳飛や張俊、そして青蓮寺が操る南宋。各勢力が並立し、危うさを孕んだ状態が続く。新しい国としての梁山泊を支える交易の道を開くため、韓成は西夏で尽力する。
交易で富む梁山泊。果たして天下の行方は――。中原には金国の傀儡国家である斉が建ち、江南には李富の操る南宋が建った。梁山泊は、西域との交易によって富み始めている。だが、李媛と李英の守る商隊が、金軍に急襲された。
群雄割拠の中原。梁山泊には不協和音が──。梁山泊は交易によって富を蓄えていくが、内部からは不満の声も上がり始めていた。一方、斉は張俊と手を結び、急激に力をつける。梁山泊軍と張家軍、そして岳飛と蕭珪材が激突する。
完結を前に、物語は大きな山場を迎える。自由市場を栄えさせ、物流を活発化させる梁山泊の新しい国のありかたは、他国の根幹を大きく揺さぶり始めた。楊令らは青蓮寺の赫元を尋問し、南宋の皇太子の出生の秘密を知る。
漢(おとこ)たちはどう生き、闘ったのか。楊令率いる梁山泊は、自由市場を認めない南宋と激闘を続ける。一方で、金国も梁山泊奇襲を画策していた…。新しい国を夢み、中原を駆け抜けた漢たちの物語、堂々完結!
替天行道
北方水滸伝読本
人物事典、地図・年表、著者メッセージ、対談、書評など『水滸伝』ファン必見の副読本
吹毛剣
令伝読本
地図・年表・人物事典はもちろん、エッセイや対談も! 『楊令伝』をより楽しむための副読本
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